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レオナルド・ダ・ヴィンチの医学と芸術展

趣旨

「モナリザ」「最後の晩餐」の名画で画家としてのレオナルドはあまりにも有名ですが、レオナルドの遺した絵画作品は10点程に過ぎません。
レオナルドが熱心に取り組んだもう一つの分野に人体や動物の解剖と研究があります。“レオナルドのもう一つの遺産”と言われる5000ページに及ぶメモ、スケッチの類いいわゆる(“レオナルドの手稿”)は確認されているだけでも解剖に関するものは約200ページに及びます。鏡像文字で記述され自ら行った解剖とその観察に基づく科学的考察は骨、筋肉、神経、血管、内臓器官の研究にまで及んでいます。
筋肉、骨格、皮膚などの解剖学的研究は人体の描出に生かされレオナルドは正確で迫真的な人物表現を完成させました。
本展は解剖手稿(ファクシミリ版)の考察を通してレオナルドの医学と芸術の関係に迫ります。

開催予定

2010月 06月 19日 ~ 2010年 07月 25日
とちぎ蔵の街美術館(栃木) 好評中終了 →開催レポートを見る

主な出品作品

切断された頭蓋骨
1489年

真ん中(正中線)で左右に切断し、右側半分は手前の骨を切除して頭蓋骨の内部を見せるという視覚教材としてもすぐれた方法を用いている。

顔面と腕と手の解剖
1510-11年頃

上方中央の図では顔面の表情筋と租借筋が、下方の図では手の表層とやや深層の筋肉や腱が描かれている。

心臓の解剖
1512-13年頃

血液の循環をつかさどる心臓とその動きは、流体力学に詳しいレオナルドの強い関心を引き付けた。


胎児と子宮の内部
1511―13年頃

レオナルドはヒトの生殖や発生過程に強い関心をもっていた。彼が子宮内の胎児や流産胎児を見る機会は少なかったと思われるが、胎盤葉の状態や胎盤と子宮関係を細かく描いている。

腹部臓器

胃、腸を中心とした腹部臓器。右下の図には虫垂が初めて図示されているが、その働きは「盲腸が避けてしまわないように収縮・膨張する」と今から見ると誤った推測が記載されている。

「聖ヒエロニムス」
1480-82年頃

レオナルドの人体描写には緻密な解剖的考察が感じられる。

概要

展示物:
- レオナルド・ダ・ヴィンチの解剖手稿(ファクシミリ版)
- 京都大学医学部所蔵解剖資料
- 写真パネルおよび解説キャプション
- 参考展示:日本の人体解剖について

オプション:
【講演会】「レオナルド・ダ・ヴィンチの医学と技術」
京都大学理事・副学長 塩田 浩平、京都大学文学部教授 斎藤 泰弘

【講演会】「レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯」

開催風景

とちぎ蔵の街美術館

レオナルドの解剖手稿

レオナルドの解剖手稿

レオナルドの手稿

レオナルドの手稿

レオナルドの手稿

参考展示

参考展示

グッズ(一部)

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