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新・香りの美学展

趣旨

紀元前から現代まで、“香り”の歴史と文化を紹介する企画展。

“香り”の歴史は古く、紀元前2000年頃に古代エジプト人が神への祈りに香料が使用されていたことが知られています。エジプト歴代の王墓には香料の製造や調合に関するレリーフが残されており、プトレマイオス朝最後の女王クレオパトラの時代には東洋から多くの香料がもたらされバラの芳香が愛されました。
エジプトの香料はギリシャ、ローマに伝わり、その文化と繁栄とともに莫大な香料が消費されました。
ローマの衰退後はアラビアに伝わり、アラビア人は東西の交易を盛んにし、ヨーロッパ人は十字軍の遠征や大航海時代に多くの東洋の香りに接し、ルネサンスを経て近代、現代へと香りの認識はますます高まり文化の発展とともに盛んになりました。
17世紀末頃に香りは化学的に研究され始め、天然の植物からの抽出技術が改良され、19世紀半ばには合成香料が発明されて、天然・合成香料の大量生産が可能となり、香りの大衆化が進みました。

また、それぞれの時代には香料をいれる器が開発されています。
美しい色文様を施したガラスの香油瓶、マイセンやチェルシーなどの名窯で作られた貴婦人たちに愛用された磁器の香水瓶、そしてアール・ヌーヴォーからアール・デコ時代の格調の高い香水瓶から現代のファッションデザイナーたちによる装飾性豊かな香水瓶などがデザイナーブランドの香水とともに無限の拡がりをみせています。

一方、日本の香り文化は飛鳥時代の仏教伝来とともにはじまり、平安朝以降、供香(神仏に献げる)、空香(室内を清浄にする)、翫香(香りの良さを鑑賞したり優劣を競う遊戯を楽しむ)の3つの用法に発展しました。そして室町時代になると香木を焚いて香煙を聞き当てる香道が誕生しました。

本展は、クレオパトラやシバの女王の時代からマリー・アントワネット、ポンパドゥール夫人などロココの時代に貴婦人たちが愛した香り、そしてシャネル、ディオールなどデザイナーブランドの香水まで、貴重な“香料”と美しい“香りの容器”そして香りに纏わる華麗な文化をご紹介する企画展です。
10年程前に香りをテーマにした初めての本格的な展覧会として大きな反響を呼び起こした「香りの美学展」に続く新企画展として、改めて“香り”美学に迫ります。
各時代に愛された代表的な香りを再現して体感していただくコーナー、オリジナルな香りをつくるワークショップなども予定しております。

開催予定 (変更の可能性有り)

未定

主な出品作品

※展示物は変更になる可能性があります。

蔓ばら女性像香水瓶
イギリス 1751~54年
踊る男女像香水瓶
イギリス 1751~54年

お問合わせ

より詳しい内容を記載した企画書をご用意しております。
本企画展にご興味をお持ちの方は、是非お気軽にお問合わせください。