ハイチ大地震救援企画
―カリブ海の詩情と芸術― 「ハイチ絵画展」
メッセージ
本展覧会は女優・黒柳徹子さんからメッセージを頂いております。
私は、ユニセフ親善大使として、15年前にハイチに参りました。ハイチでは、全く医療品のない小児病院や学校、HIVに感染している子どもたちのホスピスやスラムの視察の間に、街角に並べられている絵や画廊に立ち寄り、人々の生活や自然を描いたすばらしい作品に接することができました。フランスのアンドレマルロー氏も「第一級の芸術作品だ!」と絶賛したハイチ芸術は、見るものを優しい気持ちにさせてくれます。それはイメージの豊かな証拠だと思いました。たとえ生活が苦しくても魂が自由でいられることをうれしく思いました。 この展覧会を通してハイチの人びとのように、明るくおおらかで、楽しく、そして繊細なハイチの絵画を、一人でも多くの方に知っていただけたらと思います。ご成功を祈っています。 女優 黒柳徹子 |
趣旨
2010年1月12日16時53分(現地時間)にハイチ共和国で起こった未曾有の大地震は首都ポルトー・プランスに壊滅的な被害をもたらし、無数の犠牲者を出しています。
日本をはじめ世界各国の救援隊がハイチに入り、人命の救助と復興支援に取り組んでいますが被害はあまりにも大きく、今も多くの人々が救援の手を待っています。また、復興には長い期間が必要とされます。
本展は、「ハイチ絵画」の紹介をとおして震災からハイチ芸術を守り、その継続と発展を支援するために緊急に計画された企画展であります。
本展の収益は、ハイチ大使館を通じて被災された人々の救済およびハイチ芸術の保護のために使われます。
中部アメリカのカリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の西側に位置するハイチは1492年にコロンブスに発見されて以来、各国の支配下におかれましたが1804年にフランスから独立して世界初の黒人共和国として誕生しました。
フランス植民地時代には人々の間に芸術に親しむ環境が醸成されて、やがて国民全体に広がっていきました。美術学校も設立されてフランス人仕込みの正式な絵の描き方を学ぶ人も全土に伝わり、ハイチの美しい自然や素朴な民衆の生活をモチーフにした“ハイチ絵画”が誕生していきました。
かつてアンドレ・マルローが「最高の絵描き民族」として評価し、アンドレ・ブルトンにも注目されたハイチ芸術はアメリカ人芸術家デーヴィット・ピーターズの尽力で各国に紹介され、世界の一流美術館のコレクションに加わっています。
開催予定(変更の可能性有り)
2010年 04月 24日 ~ 2010年 05月 30日
おかざき世界子ども美術博物館(愛知) →開催レポートを見る
2010年 10月 09日 ~ 2010年 12月 05日
とちぎ蔵の街美術館(栃木)
2010 年 12 月 11日 ~ 2011 年 01 月 23日
田村耕一陶芸館(ハイチ絵画展)、佐野駅前交流プラザ ぱるぽーと(佐藤文則写真展)
2011 年 03 月 19日 ~ 04 月 24日
酒田市美術館(山形)
主な出品作品
「市場のなかのトラック」 ポール・ジャン・ピエール | 「ゴナイーヴの農場風景」 J.N.E. キャデ |
「育てる」 ロジェ・フランソワ |
「幻想の森」 フォーレスト・アヴリル |
「狼の子を連れて散歩する ライオンのカップル」 フィルトン・ラトルチュール |
おかざき世界子ども美術博物館での開催風景 | 「ハイチ絵画展」オリジナルグッズ |
概要
展示物: 代表的なハイチ絵画作家の作品約100点
オプション
オプションで、ハイチ取材でも活躍されているフォトジャーナリスト佐藤文則氏の講演会とミニ写真展を
併催できます。
佐藤文則氏プロフィール フォト・ジャーナリスト。明治大学文学部卒業後、1979年に渡米し、San Francisco City Collegeで写真を学ぶ。フォトエージェンシーの "Impact Visuals"(New York)、"Sipa Press"(New York) を経て、現在 "OnAsia Images"(Bangkok) に所属。1988年からハイチ取材を開始。 他に米国、東南アジア諸国を中心に活動する。 著書に「慟哭のハイチ 現代史と庶民の生活」、「ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち」(共に凱風社)など。
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オリジナルグッズ
お問合わせ
より詳しい内容を記載した企画書をご用意しております。
本企画展にご興味をお持ちの方は、是非お気軽にお問合わせください。